特徴

Spartan は、優れた操作性をもつユーザインターフェイスと強力な計算エンジンを搭載した分子モデリングパッケージソフトウェア。分子力場、Semi-Empirical、Hartree-Fock、密度汎関数法、Moller-Plesset、熱化学諸量の計算、高次の電子相関の考慮など、多数の計算手法をサポートしており、シンプルなGUIから手軽にパワフルな計算を実行できる環境を提供します。
DFT計算等のソルバーには、 Q-Chem を採用しており、内部のジョブスケジューラだけでなく、キューイングシステム等の外部スケジューラを利用することも可能です。

計算可能なプロパティ(抜粋)

・エネルギー
・原子電荷
・熱力学定数
・静電的プロパティ
・IRスペクトル
・NMRスペクトル
・UV/Visスペクトル
・溶媒効果

機能の詳細につきましては、開発元Wavefunction, Inc.のウェブサイト(日本語英語)をご参照ください。

弊社は、Spartan開発元Wavefunction, Inc. とのパートナーシップのもと、Linux版ソフトウェアの販売とサポート、Linux計算機を含めたシステム提案・ソリューションを提供いたします。

Spartan メインウィンドウ(version 14 for Linux)


バージョン履歴

バージョン 16 主な新機能

GUIに関連する新機能
・2Dスケッチの機能拡張、無機物や有機金属を描くための周期表、官能基、リガンドのパネルを装備
・遷移状態探索機能を2Dで可能に
・縮合環の入力が3Dで可能に
・IR Ramanスペクトルの実測値(dx)の入出力
・NMRスペクトルの実測値(cml)の入出力
・SDファイルへの出力時オプションとしてSpreadsheetのデータを出力可能
・SpreadsheetのAddボタンでPropertiesダイアログと同じ種類の追加が可能に
・Reactionsダイアログに`”Balance”ボタンを装備
・生体高分子の新しい表示方法の追加
・InChi検索によるChemSpiderサイトの分子検索
・Helpツールの拡張によるアドバイス機能
・R/Sキラル中心の変換機能をボタン化
・SSPDのすべてのエントリーにIUPAC名と2Dスケッチ図を追加
・ユーザ定義のアノテーションの表示
・“Property”マップのカラースケールを標準の赤<緑<青のほか 赤<白<青を追加
・“Property”マップの数値領域をデフォルト以外に最大最小と切り替え可能に
・リボン上およびSpectraパンのボタンを改良
計算に関する新拡張機能
・密度汎関数のパネルの再編:標準ではB3LYP,EDF2,ωB97X-D,M06-2X,M06とし他は以下のパネルから選択する
  GGA 汎関数: B86PW91, BLYP, BPW91, B97-D2, SOGGA11, PBE-D3, VV10
  GH-GGA 汎関数: B3LYP, B3LYP-D3, EDF2, B3PW91, B97-3, MPW3LYP, SOGGA11-X
  RSH-GGA 汎関数: ωB97X-D, , ωB97X-V, , ωB97X, CAM-B3LYP, N12-SX,LC-VV10
  mGGA 汎関数: B97M-V, M06-L, BMK, M11-L, TPSS-D3
  GH-mGGA 汎関数: M06-2X, M06, M08-HX, M08-SO, MPW1B95
  RSH-mGGA 汎関数: M11, , ωB97M-, ωB97X-V, MN12-SX
・キーワードによる汎関数のカスタム化と追加。
・波動関数ベースの高次相関モデル
  G3(MP2)elect, G3elect, G4(MP2)elect, G4elect, G4
・励起状態計算でFull TDDFTが可能
・フレキシブルな分子のNMR解析のレシピの導入(未実装)
・第三世代のNMR化学シフト補正をB3LYP ωB97X-Dの6-31G*と6-311G*に実装
・基底系の再編
  Pople: STO3G, 3-21G, 6-31G*, 6-31G**, 6-31+G**, 6-311G*, 6-311+G**, 6-31G(2d,p), 6-311+G(2d,p), 6-311+G(2df,2p), 6-311+G(3df,2p)   Dunning: cc-pVDZ, aug-cc-pVDZ, cc-pVTZ, aug-cc-pVTZ, cc-pVQZ, aug-cc-pVQZ Ahlrichs/Weigend: def2-SV(P), def2-SVPD, def2-TZVP,
       def2-TZVPPD, def2-QZVP, def2-QZPPD
・Databaseの拡張
  ωB97X-Dによる約275,000件の分子、6-31G*基底による構造とNMRスペクトル
  6-311G(2df,2p)基底によるエネルギー 
  これと同様にEDF2/6-31G*の結果も格納
  SSPDのエントリーにはIUPAC名(3000件の分子には慣用名)と2Dスケッチの図を含みPropertiesダイアログで閲覧可能
  Spartan'16にはSSPDのサブセット約6,000件を内蔵、またSpartan'16 Parallel SuiteにはSSPDの完全版 総エントリー数約55万件を添付

バージョン 14 新機能

GUIに関する新機能
・タッチパネルに完全対応し、アイコンやツールバーを変更しました。表示のカスタマイズも可能です。
・複数のドキュメントを開く際,タブ表示を選択することができます。
・軌道エネルギーダイアグラムにより,便利な単一エネルギーダイアグラム表からアクセスして分子の占有・非占有軌道を表示することができます。
・洗練されたサーフェスダイアログには頻繁に用いられるグラフィックモデル用新メニューを搭載しました。
・サーフェスプロパティダイアログからアクセスできるサーフェスクリッピング機能により,計算されたグラフィックモデルの内部をビジュアル化することができます。
・サーフェスプロパティダイアログから複合マップの選択エリア計算機能にアクセスできます。
・分子特性ダイアログで定量的構造活性相関(QSAR)および熱力学的特性の情報を得ることができます。
・Spartanスペクトル・プロパティデータベース(SSPD)には,赤外線(IR)および核磁気共鳴(NMR)スペクトル,分子特性,原子特性,また構造活性相関(QSAR)の記述を含んでいます。 (Parallel Suite には完全版がバンドル。その他の場合は別途ライセンスが必要。)
・核磁気共鳴(NMR)スペクトル表示には,新たにCOSY,HSQC,およびHMBCを追加しました。
・Spartan分子データベース(SMD)とSpartanスペクトル・プロパティデータベース(SSPD)ではデータマイニング,統計分析,プロット機能を利用することができます。
・公式エディタダイアログにより,Spartan分子データベース(SMD)とSpartanスペクトル・プロパティデータベース(SSPD)のクエリを簡単にカスタマイズすることができます。
・データベースプレビューダイアログから,ウィキペディア名称自動検索機能を利用することができます。
計算に関する新拡張機能
・ラマン周波数およびラマン拡散強度計算,Hartree-Fock法およびDFTモデルのラマンスペクトル表示。
・NMR化学シフトの計算(EDF2モデル)補正スキームの精度は13C:1.4~1.6ppm,1H: 0.1~0.15ppm 19F: 3.4ppm 程度です。
・シリコンやリンを含有する分子を組み込み、T1熱化学レシピを拡張しました。
・RI-CIS(D)には色階調を追加し,励起状態の平衡配置が可能に。
・振動周波数がHartree-Fock法とDFTで並列化(Parallel Suiteのみ)。
・Hartree-Fock法とDFTでラマンスペクトル計算が可能。
・Windows・Linux双方で完全64ビット版が完成。提供中。

FAQ

Q. 一般ユーザ権限でインストールできますか?
A. はい、可能です。sp_install実行時に"--user-mode"をオプションを追加します。

実行例
$ ./sp_install --cli --user-mode

これにより、/usr等のシステム領域に書き込み権限を持たない一般ユーザでもSpartan for Linuxをインストールし、利用する事が可能です。
(2015年7月28日現在; v14.1.11)

Q. グループで利用できますか?
A. はい、可能です。ユーザをグループ"sparsrvc"に所属させます(要root権限)。

実行例
# addgroup sparsrvc <- グループsparsrvcが存在しない場合は新規作成
# adduser alchemist sparsrvc <- ユーザ alchemistをグループsparsrvcに追加
...
# delgroup sparsrvc <- グループsprsrvcを削除
(2015年7月28日現在; v14.1.11)


動作環境

Spartan for Linux システム最小構成

バージョン 16
CPU:64-bit Intel EM-64Tまたは AMD64プロセッサ
RAM:4 GB
HDD:128 GB disk space
OS: Red Hat EL 6 及び 7
  CentOS 6 及び 7
  Ubuntu 16.04 LTS


バージョン 14
CPU: 64bit Intel EM64T または AMD64プロセッサ
RAM: 1コアあたり2.0 GBのメモリ(推奨)
HDD: 1コアあたり20 GBのディスクスペース(推奨)
O S: Red Hat EL 5 及び 6

Spartan 14 v.1.1.7では, 次のディストリビューションでテストをパスしています
  ・Red Hat Enterprise Linux 6.5
  ・CentOS 6.5
  ・Fedora 20
  ・SUSE Linux Enterprise 11 SP3
  ・openSUSE 13.1
  ・Ubuntu 12.04 LTS


バージョン 10
CPU: 32bit IntelまたはAMD, 64bit Intel EM64T または AMD64プロセッサ
RAM: 1コアあたり1.0 GBのメモリ(推奨)
HDD: 1コアあたり20 GBのディスクスペース(推奨)
O S: Red Hat EL 5, CentOS 5, Fedora 11/14, openSUSE 10/11, Ubuntu 9.10


価格


Spartan ライセンス価格は、所属機関と計算機のCPUコア数によって異なります。 また、購入時に専用データベース・無償バージョンアップ権(将来リリースされる新バージョンへ無償で更新可能; 1年または3年)を追加することも可能です。詳しくは、お問い合わせください。


Spartan 民間企業 / 政府系機関 / 教育機関

ライセンス形態 価格
Spartan'16 Parallel Suite for Linux  
・最大12コアまでのワークステーション お問い合わせください
・12コア超のワークステーション お問い合わせください
クラスタ用追加ノードライセンス(Node Licenses Are Analysis Only; GUI利用不可)  
・4ノード お問い合わせください
・8ノード お問い合わせください
・16ノード お問い合わせください
・32ノード お問い合わせください
・64ノード お問い合わせください